「魅惑のルノルマン・タロット世界」4回目です。
ルノルマンタロットってなに?・・・と言う方はココ(1回目)からまずはご覧ください。
4回目の今日は、ルノルマンタロットなど、カードを使った占い(卜占)で気を付けなければならない事を先に少しお話したいと思います。
まず、占術にも沢山の種類がありますが、この「カードを使う」と言う形の占いとはどういう占いでしょうか?
あなたならどう答えますか?・・・
色々な答えがあるとは思いますが、基本的な考え方として古代から変わらない事、それは「カードが質問に答える」と言うこと。
占い師(タロッティスト、カードリーダー)が質問者からの質問(悩み)をカードに投げかけ、カードから得られた回答を質問者に伝える、という流れですね。
要するに、占い師は「通訳者」なのです。
ですから、まずは質問者とのやり取りも、カードへの質問も、的確な判断で言語化し、的確な言語で通訳しなければならない訳です。
その為にはまず、カードに対して「的確な質問」をしなければ、当然ですが、質問者の質問に対しての「的確な答え」にはならない訳ですね(的確な答えとは、質問者が望む答え、と言う意味ではありません)
映画の宣伝などで来日したハリウッドスターが、通訳を通じてタレントの質問に答えているインタビューシーンって見たことありませんか? 質問者が長々と話す質問でも、通訳の方はサラッと話をまとめて、なるべく短く、且つ明確に通訳して質問にしていますよね。 ベテランの通訳さんほど、この「質問の要点をまとめる」と言うのが本当にうまいんですね。
例えば「今回○○さんは日本に来るのが3回目だと言う事ですが、今まで行けなかった場所や、食べたかったもので、今回は是非行ってみたいと思う日本の場所や、食べてみたいと思う日本ならではの食べ物がなにかあったら教えてください?」と質問したとして、これを長々と通訳して伝える通訳さんはまずいない訳ですね。 大概は大事な「キーワード」になる部分をメモに取りながら、出来るだけ簡潔に、短く、しかも質問された方が答えやすいように質問する、と言う技術が必要になってくるわけです。
例えばこの場合だと「Do you have a place you would like to visit or food you would like to eat this time?」(今回訪れたい場所や食べたい食べ物はありますか?)などと質問すれば十分に質問の意味は伝わるし、簡潔な答えが返ってくるはずです(多分プロの方ならもっとおしゃれに短く訳すとは思いますが・・・)
要するに、質問者(依頼者)はカードへの質問のプロでもなく、慣れてもいませんので、要点の見えにくい、わかりにくい質問になっている場合も多々あると言う事です。 それをそのままカードに質問するのではなく、より簡潔で分かりやすい質問にしなおす技術がとても重要であり、占い師の腕が試される、と言う所でもあると思います。
私はこの「的確な質問を作る」と言う作業が、占い師の仕事の8割だと思いますし、これが的確に出来るかどうか?で、その占い師さんの腕の8割がわかるのでは?とさえ思っています。
「的確な質問→的確な答え」
カード占いの基本はここだと思っています。
当たり前の様ですが、意外にこれが出来ていない方が多いように思えてなりません。
タロットなどは、「スプレッド(展開)」において、それぞれの場所に固有の意味が振り分けられていますが、ルノルマンタロットにおいては、質問者自身をキーカードとして(紳士、レディー)それを中心とした「場のカード」を読んでいく必要がある為に、この「明確な質問」と言うのが特に重要になってくるのです。
その点においては、ルノルマンタロットで質問のまとめ方や作り方を学んでおけば、今後タロットもやってみたい、と言う場合でも、この技術が後々とても役に立ち、上達も早いのではないでしょうか?
因みにこれは私が普段実行している事なんですが、カードに質問する時は、そのカードを「5歳のタロちゃん」と思って質問をしています(^^; タロちゃんの部分は別に誰でもいいのですが、例えば身近にいる子供さん(自分のお子さん、親戚の子など)ならばもっとイメージがしやすいのでベストかと思いますが、要は4~5歳の子供にも理解出来る様に、優しく、簡単で簡潔な言葉で質問する、と言うイメージで接しています。
そうすると、こちらにもわかりやすく、簡潔に答えが返ってくる気がするので、一度是非やってみてください。
マダムルノルマンの占いが良く当たる!とフランスで大評判になったのも、ルノルマンタロットで「質問力」や「伝える力」を鍛える事が出来、それが人々の心を掴んだのではないかと思っています。
いかがでしょう?
次回は実際のカードの意味について解説していきますね(^_-)