魅惑のルノルマン・タロットの世界1⃣

ルノルマンカードと言う言葉を聞いたことありますか?

このブログを読んで頂いている方は、多かれ少なかれ占いにも興味を持っている方がいると思いますが、ルノルマンカードを名前だけは知っていても、詳しく知っている方って意外に少ないのではないかと思っています。

理由としては、やはりカードを使った占いと言えば、タロットカードのイメージが一般的で、残念ながらオラクルカードやルノルマンカードなど、それ以外はあまり知名度がないからでしょう。

実際私もショートな鑑定時間などの場合や、よりハッキリした潜在意識からのメッセージを聞きたい場合はこのルノルマンカードを積極的に使用していています。

ルノルマンカードの利点や長所なんですが、以下のようになると思います。

・メッセージがわかりやすい

タロットと比べる事が正しいかどうかはわかりませんが、タロットはほとんどが人物、それも中世などかなり昔、もしくは天使や悪魔など空想上のもの、に対して、ルノルマンカードは、家、キツネ、手紙、など、モノや動物が主に描かれています。 なので身近にあるものも多く、一度は見たり使ったりしたイメージしやすいカードが多いので、比較的直感的にメッセージを受け取る事が可能です。

・逆位置の読み方は無い

これもタロットと違いますね。しかし元々タロットも逆位置と言う考え方は決してスタンダードではなく、私の最初のタロットとの出会いはアメリカで手にした本だったのですが、そこにも逆位置の考え方は載っておらず、アメリカやアジアなどの海外でも何回か占ってもらったことがありますが、タロットを逆位置で占っていた方はいませんでした。 どうも最初に日本でタロットの本が和訳された時に、その本にたまたま逆位置の読み方が参考として書かれており、真面目で律儀な日本人ですから、きっちりその占い方を覚えて、それが広がって割と日本では当たり前になった、と考えられている様ですね。 ルノルマンカードは初めからこの逆位置の考え方はありませんので、明確なメッセージをもらえる事が出来るのも特徴です。

・枚数が36枚のみ

タロットは全部で78枚(大アルカナ22枚、小アルカナ56枚)ありますが、ルノルマンカードは36枚で、タロットの半分くらいの枚数になっています。タロットも大アルカナのみで占う場合も多いので、それよりは多いですが、小アルカナを使うよりは少ないので、小回りが利く?と言うか、色々な利点も多く、実践的で扱いやすいと言う特徴があります。 ルノルマンカードのスプレッドの1つに「グラン・タブロー」と言うのがあるのですが、これはテーブルに36枚すべてを並べて占うやり方です。36枚すべてを並べるとなると、大きめのテーブルが必要となりますが、不可能な枚数ではありません。 タロットだと78枚ですし、カードの大きさも大きいので、もしすべてを並べるとなるとテーブルでは不可能なので、床に並べる事になりますね。 こういった意味でルノルマンはカードは、その特徴を最大限に活かした鑑定方法があり、質問に対しての答えも、痒いところに手が届く、そんな優れた占術とも言えます。

と、この様な所かと思いますが、その他にも、サイズがタロットと比べて小さい(トランプサイズ、又は一回り大きいくらいのものが多い)ので、手に持ったシャッフルが出来、小さいテーブルのスペースでも出来る、とか、比較的複合読み(連鎖読み)がし易いと言う特徴もあります。これは逆位置が無い事と合わせて、カード1つ1つの意味がハッキリしているので、例えば鳥(会話)と鍵(大事なもの)だと「会話やメールの中に大事なヒントを含んでいる」「口コミや噂話の中に問題解決のヒントがある」などと解釈出来、タロットのように精神論が少ないのもその要因だと思います。

いかがでしょう。ルノルマンカードのメリットがお分かりいただけたでしょうか?

この様に、ルノルマンカードは直感的なので占い易く、ハッキリした結果が出るのが特徴だと理解していただけたと思いますが、最後に一つだけ、特に初心者が間違いを犯しがちな事があるのでお伝えしておきますね。それは・・・

「簡単=浅いリーディングでOK」ではないと言うこと

確かにタロットと比べて覚える事も比較的少なく、直感的にメッセージを受けやすい事で、入り口の裾野も広く、ちょっと勉強すればすぐに鑑定が出来る!と思ってしまう方が始めてしまう事が多いのですが、私はむしろ、簡単でシンプルだからこそ、占う側の深いポテンシャルとボキャブラリーが最大限に必要になってくる占術、だと実感しています。

この辺を良く理解しておらず自分の占術に取り入れている人にたまに遭遇するのは非常に残念なことです。

以前にある占いの館に行った時に、ルノルマンカードを使用していた占い師さんがいたのですが、その時は仕事の悩みで占ってもらったのですが、キツネのカードと子供のカードの連鎖読みで「その同僚は、子供の様に純粋でピュアな心を持っていますが、キツネの様にずる賢い所もありますね」って、えっ!どっちなの?そんな人いる?と言うような答え方で、本人も思わず「ん~・・・そんな人いるんですかねー?」って、聞いてきて、えっ!自分で言ったんでしょ!?と言う感じで、実に微妙な空気になったのを覚えています。 結局その占い師さんは数秘を使っても占ってくれたのですが、後で計算してみたら、どうも計算方法を間違えていた様で、どうりで当たってなかったなー・・・と最後まで微妙な鑑定結果でした。 

恐らくカードの扱い方や話し方から、新人さんとは思いますが、この様に、ルノルマンカードは簡単だから、と、直ぐに自分の占術に加え、それゆえ浅い鑑定しかできていない方が多いのは実に残念なことだと感じます。

ルノルマンカードは本当に怖いほど良く当たるし、カードの丸覚えではなく、適切なリーディングさえ出来れば最強のカード占術だと実感していますので、ご興味のある方は是非挑戦してみてください(^^)

次回からはもっと詳しくルノルマンカードの成り立ちと占い方などをご紹介していきたいと思います。