で、ヒプノセラピーって何なの?⑥

ヒプノセラピーとの出会いのキッカケになり、色々と教えてくださった精神科の教授と(中央):クルーズ客船内にて

食べ物の好き嫌いはほぼない青園シュウです。

今回で6回目となった「で、ヒプノセラピーって何なの?」ですが、今日で一旦最終回です。

1回目から5回目までで、ヒプノセラピーに対する世間の誤解や催眠に対する誤解が解けたのでは?と思いますが、まだ催眠や心理セラピーに誤解のある方や、性質をお知りになりたい方は、是非ココから前回までのブログをご覧ください。

最終回の今日は、実際のセラピーの進め方を簡単にご説明したいと思います。

まず、前回までに説明した、被暗示性テストにより、クライアントとの信頼関係や、クライアント自身が催眠に対して十分に受け入れる体制や安心感を感じていただいたことを前提として・・・

少し浅く椅子やソファーなどに座っていただき、ゆっくりと自分の呼吸に集中してもらいます。

ここでゆっくりと語りかける様にセラピストが催眠誘導の為の言葉をかけていくのですが、これはクライアントの悩みや着地点によって十人十色変わって来ます。セラピストはその悩みをクライアントが自ら潜在意識の力で解決できるように促していくわけですが、これはそれぞれのセラピストの考え方や、セッションの構成の仕方があり、これが正し、間違っている、と言うのは実際にはありません。

今回は一例として、ヒプノセラピーの中で、基本的な催眠誘導文として有名な「クラズナー誘導方」を解説して見ます。(A・Mクラズラー博士のこちらの書籍はヒプノセラピーの基本を知るには大変適した良書でおすすめです)

「ではゆっくりと目を閉じてください。 そしてますまずリラックスして、身体の力も抜けていきます。ゆっくりと背もたれに寄りかかっても大丈夫ですよ。

さあ、もっと落ち着いた気分でリラックスする為に、イメージを使いましょう・・・

あなたは今、小さな白いボートに乗っています。 ボートの中で横になって空を見上げています。

真っ青な青い空に白い雲がふわふわと浮かんでいて、ゆっくりと流れています。

太陽の日差しを感じて、その暖かさはあなたの身体全身を包み込み、身体の芯まで暖かくなっていくようです。

穏やかな波が、ボートを揺しているのを感じます。まるでゆりかごの様に気持ちよく、あなたの身体が全部、残さずリラックスできるように順番にゆるめて行きましょう。

暖かく、ほぐれた感じが、頭のてっぺんから、下の方へと下りていきます。ゆったりとほぐれていくのを感じます。

頭の皮がほぐれていくのを感じます・・・それが額にも広がって、額にあるシワも、眉間にあるシワも、全部のシワが消えていき、すべすべになっていきます・・・

そうしてると頭の中までぼんやりと暖かくなってきました・・・目の中も暖かく感じます・・・心地よい液体が目の中を満たしていく感じです・・・瞼の筋肉も、目のまわりの筋肉も、ゆったりとほぐれて行きます・・・

(このようにどんどん身体のてっぺんから足先、そして身体の芯までリラックスする様に15分程度かけて促して行きますが、長くなりますので割愛します)

では今度は深くリラックスしたままで、ボートから出てみましょう。

そしてこうイメージしてください。 あなたは今、階段を見下ろしています。階段には10段のステップがあります。 とても美しい階段で、美しい絨毯が敷かれています。

この階段を1段ずつ下りて行きましょう。

階段を下りながら、私が10~1までの数を数えます。 1段下りるごとに、深く、深く、さらにリラックスします。

では最初の階段を下ります・・・10、とても深い・・・9、さらに深く・・・8、深く深く・・・(このように1までを順番にゆっくり数えていきますが割愛します)

1,あなたは深く深く、リラックスしながら、穏やかに、安らいでいます。そしてあなたの無意識は私の言う事を受け入れます・・・」

この後で、各クライアントの悩みに適した問題の克服や願望実現等、潜在意識から消したいこと、書き込みたいことのセッションに移っていくわけです。

例えば、恐怖心や苦手意識の克服であれば、

「あなたは完全に○○に対する恐怖心を手放しました・・・より前向きで健康的な感覚に置き換える事が出来ます。その前向きで健康的な感覚は、この瞬間からあなたの中にとどまります・・・あなたは完全に過去を手放し、新しいあなたの一部となる前向きな感覚に置き換えられました・・・新しいあなたはいま、○○に対する恐怖から完全に自由になります・・・新しいあなたはいま、自信と安心と共に前進します!・・・」

と、この様な形です。

通常ヒプノセラピーを用いたカウンセリングでは、1セッションを全体で1時間、催眠誘導の部分は最初は10分位から初めて、30分程度にしていき、これを5~10回ほど定期的に行う事が多いようです。

1回のカウンセリングで劇的な効果が出る方もいらっしゃれば、半年ぐらいかけて効果が出る方もいらっしゃり、その悩みや、心の傷の深さなどにより差は出る様です。

実は私が普段「セブンスセンス・コネクション・プログラム」の受講者さんに教えているやり方や、「セブンスセンス占い」で取り入れているヒプノセラピーはここまで本格的な物ではありません。

理由はいくつかありますが、深い催眠状態を得るためにはそれなりの時間と環境が必要であり、私が考える「日常生活に活かすヒプノセラピー」や「誰でもが出来る潜在意識の活用」とはちょっとコンセプトがズレていると思うからです。

本格的なヒプノセラピーは、キチンとした精神科医や「医師免許」を持った方、又は「臨床心理士」の資格を持った方が行うべきであり、専門的な医学知識がない方が行う事は、誤解や研究の妨げにもなり兼ねない為、行うべきではない、と言う考え方がある為です。

①のブログでも説明しましたが、最初に私にヒプノセラピーの存在を教えてくれた精神科の教授に教わった事ですが、やはり医学的に根拠のある確立された治療法と、民間療法を混同してはならず、そこにちゃんとした線引きが必要ではないか?と言う考えです。

私の行っているライトなヒプノセラピーと言うのは、あくまでも占いや、自分の本心を潜在意識から引き出して実生活に活用するための方法であり、治療目的ではありません。

この潜在意識からの声を聴き、自分の潜在意識の可能性や才能を知ることで、自己肯定感を高めることが出来、新しい自分、まだ知らなかった自分を知ってもらうことのキッカケになれば良いな・・・と言う気持ちで、マインドフルネスも取り入れて、自分の潜在意識の存在をまずは感じてもらう、そして、直接は感じにくい事、潜在意識からの本当の声をダウジングやタロットと言う伝達手段を使い、まるで電話で話すかのように対話していく、と言うのが私の独自のやり方です。

「そんな短い時間で、ライトなやり方で潜在意識と繋がる事って本当に出来るの・・・効果あるの?」

と言う疑問を持つ方も多いのでは?と思います。

が、これも説明が長くなりそうですので、次回機会があれば「で、ヒプノセラピーって何なの?番外編」として、私独自に行っているライトなヒプノセラピーのやり方や効果、そして実際に私の「セブンスセンス・コネクション・プログラム」や「セブンスセンス占い」を体験した方の声も解説したいと思います。

ではでは(^_-)