『勝っタロ』の今日はⅠⅩ・隠者です。
因みに広辞苑によると「俗人との交際を絶って山野などにひっそりと隠れ住む人」だそうです。
お酒の飲み方の癖に「笑い上戸」「泣き上戸」などと言う言葉があるように「隠者上戸」と言う言葉も存在しますから、どちらかと言うと、周りからすれば少し迷惑で、陰気で、内にこもるような性格を指す時に使う感じがします。
悪く言えば「オタク」「ネクラ」「変わり者」「偏屈」「頑固者」「独り身」。 よく言えば「研究者」「仙人」「専門家」「世捨て人」などでしょうか?
グレーを基調とした色で、カードから受ける印象もそんなに明るい感じではないですが、あくまで中立の取れた状態だと感じますね。
基本的な意味合いとしては「知恵」「探求」「孤独」「慎重」「思案」「秘密」「隠し事」「内気」「気難しい」「変人」「老人」などでしょうか。
自分が最初にこのカードを見た時に感じた事は、魔法使いの様な、ダークな黒魔術を使ってそう・・・とか、日本で言う「死神」の様な雰囲気を感じました。 思い出したのが、ある一人の男が死神が案内する地下の洞窟を付いていくと、沢山の蝋燭が並んでいる場所に案内されるという「死神」と言う有名な古典落語に出て来る死神のイメージを想像しました。持っているランプが道案内をしているように見えたからでしょう。
実際にはそれほど悪いカードではないので、死神ではないのですが、難しい呪文や、今で言う科学者や研究者の様な存在だった魔法使いはある意味ではあっているように思います。
この隠者が持っているランプはとても印象的に見えるのですが、この中には「ヘキサグラム(六芒星)」の形をした何か光るものが入っていて、これは無意識を活性化する、と言う意味が込められていて、錬金術の歴史にも深く関係した考え方だそうです。
ここから感じるのは「化学変化」「化学反応」「精神世界」と言うキーワードですね。
日本的に言うと「仙人」と言う言葉が一番しっくりくるように思うのですが、ここから感じるのは「人生の先輩」「指導者」「賢人」「マスター」「プロフェッショナル」「責任者」「CEO」などと言うイメージです。
着ている物を見ても感じますが、いつも同じ服を着ていて、断固たる自分のスタイルを持っていて、最初はなかなか周りから理解されないが、知識が豊富で、内なる世界観とカリスマ性で徐々に周りが尊敬し人が付いてくる・・・そう、なんだかあの「スティーブジョブズ」みたいな人だと自分は思いましたね。
自分の知っている人物を当てはめてカードをリーディング、自分なりの連想するのは1つのやり方としてありだと思います。
自分の行っている「潜在意識タロット」の場合、人間関係に疲れている場合や、何か真剣に取り組まなければならないと感じている課題がある場合、又はその課題から現実逃避している場合、一人静かに内観したいと感じている場合などにメッセージとして多く現れますね。
いかがでしょう?
勿論タロットのリーディングは人それぞれですし、出来るだけ多角的に読んだ方が良いと思いますが、あくまで私の個人的なこれらの解釈を参考にするかしないかはあなた次第です・・・(;^ω^)
次回は『運命の輪』ですね。
ではでは(^_-)