勝手にタロットを偏見解釈してみた件・ⅤⅢ

久しぶりの『勝っタロ』です。

8番目のカード『力』ですね。

ザックリとした意味合いとしては「精神力」「信念」「勇気」「忍耐力」「度胸」「野心」「純粋さ」などでしょうか。

力と聞くと、マッチョな男性が力ずくで猛獣をねじ伏せている、と言う描写の方がしっくりくるような気がしますが、タロットではマルセイユ版もウエイト版も同じ様な、か弱そうな女性が猛獣を手なずけている感じの絵になっていますね。

ですので、この場合の「力」とは、物理的な物と言うよりは、精神的、技術的、又は魔力的な意味合いでの「力」に近いと思いますね。

このカードを見ると、サーカスや動物園の飼育員さんなんかを連想しやすいと思いますが、動物を扱う場合、やはり日頃からのお互いの信頼関係がとても重要になってくると思いますから「長い時間をかけて築かれる関係」「強固な信頼関係」「計算の無い関係」「裏切りの無い関係」「打算の無い関係」など、強い信頼関係をイメージする言葉が浮かんできます。

次に獅子(ライオン)の様な動物ですが、これは厳密にはやはり想像上の動物なんでしょう。ライオンは食物連鎖の頂点と言われますから、まさに「百獣の王」。 その猛獣を軽々と手なずけている訳ですから、この女性はかなりの自信と信念、精神力があり、恐怖を全く感じない精神状態なのでしょう。 「大きな心」「包み込む心」「深い愛」「理解力」などが浮かんできます。

よく見るとこの女性の頭には魔術師と同じ様な「∞(無限)」のマークが浮かんでいますね。 これは尽きる事のないパワーや能力を意味していると思いますが、力のカードはある意味で女性版の「魔術師」と言えるくらい意味も被っている所がありますので、魔術師は手先や物理的な起用さ、力は感情や精神的な器用さ、と言う違いの読み方をしても良さそうです。

このカードに関しては、他のカードと比べても、あまりツッコむところのない、極めてわかりやすいデザインだと感じます。

自分が実際に鑑定する時は、比較的強い「潜在意識」の状態を示すメッセージとして出て来る事が多く、何か秘められた芸術性や精神性を外に放出したい、と言う少し抑圧された状態の時に現れる事が多いですね。 具体的には、潜在意識に高い芸術性や才能、直感力が眠っていて、それを創作活動として外に出したいと思っているとか、潜在意識に何だかのエネルギーが溜まっていて、放出できないフラストレーションがある、などです。

比較的社会的には適応性の高い感じで、日本人的と言うか、感情を内に込めたおとなしい方に多いように思います。温厚で控えめ、そして謙虚さのある方ですね。

質問と現れる場所にもよりますが、このカードが出た時にお伝えするメッセージの一つとしては、もっと自分を開放して、持っている才能を外に出し、積極的に人に伝える事で、今まで以上に自分自身の精神もコントロール出来、周りもあなたの才能に一目置くようになる・・・などですね。 このメッセージはかなり納得される方が多いと感じます。

いかがでしょうか?

次回は『ⅠⅩ・隠者』ですね。

ではでは(^_-)