魅惑のルノルマン・タロットの世界・7⃣

ルノルマンタロットの紹介も7回目になりました。

先日、カードの読み方やストーリーの作り方がわからないのでコツを教えて欲しいと言う方がいらっしゃって、まずその方のやり方を聞いてみたら、ひたすら本を暗記して、解釈を間違わないようにしているらしく、それだとなかなか自分の言葉として伝えるのは難しいのでは?と言うなんか偉そうな話をさせてもらいました(^^;

自分が考えるに、カードと繋がる方法の順位としては、体験>イマジネーション>連想>知識、と言う順番だと思っていて、やはり体験に勝る吸収ってないんだと思います。

だって知識だけで占ってる占い師さんに鑑定してもらうのって、本や動画だけで『正しい水泳の泳ぎ方』を学んだ、実際泳いだこともないトレーナーさんに水泳を習いに行くみたいなものじゃないですか?(-_-;)

やはり、多少泳ぎが完璧じゃなくても、癖があっても、実際に試行錯誤しながら、苦労して実勢で泳ぎを学んできた人の方が、その怖さや大変さもわかっている分、わかりやすく、習う側の実になってくれるんじゃないかと思うんですね。

占いの場合は、その占い師さんの鑑定の経験数とか、色々な条件はあるとは思いますし、タロットやルノルマンカードのすべての解釈を体験するのは確かに難しいかもしれませんが、常にそのカードのメッセージや状況は自分の過去の経験と一致しないか?このカードの物や状況を体験したり深堀する方法はないか?等、カードと仲良くなるなら最低限そういう能動的な努力は必要だと考えています。

例えば前々回の『騎手』ならば、歴史背景を調べるのは勿論、実際に乗馬クラブに足を運んでみるとか、乗馬してみて、そこからの景色を感じてみるとか、『クローバー』なら、原っぱに実際どのくらいの率で生えているのか調べてみるとか、子供の頃に好きな人から四葉のクローバーをもらった記憶を思い出してみるとか、クローバーの花からとれる蜂蜜の味はどんな味か味わってみるとか・・・一見関係ないことの様に思うかもしれませんが、どこから連想やイマジネーションが生まれるかなんて誰にもわからないし、やはりそのカードと仲良くなるのには『体験』(記憶)にかなうものはないと思うんです。

どんな職業(特に職人系)もそうだと思いますが、占い師としての厚みと言うか、何となく醸しだされる人間的な深み、みたいなのがあると、発信する言葉やアドバイスもまた深みのあるものになるんだろうな・・・と思います。

どんなに知識があって、優れた占術が出来る占い師さんであっても、結局はその占い師さんの『人間の大きさ』を超える鑑定って出来ないよなー・・・ってつくづく思います。 自分もまだまだ精進&体験を積み重ねなければ・・・と本当に思います。

で、また前置きが長くなりましたが、今日は自分も思い入れの強い『3・船』です。

以前も書きましたが、昔から自分は豪華船旅が好きで、コロナ前までは年に数回のペースで国内、海外のクルーズ旅行を楽しんでいて(画像上は「にっぽん丸」下は「ぱしふぃっくびーなす」)船旅の楽しさと魅力はわかっているつもりなので、このカードが出ると少しテンションが上がります(笑)

ルノルマンタロットの『3・船』も、漁船やタンカー船の様な船ではなく、人をのせて航海する「客船」になっています。

自動車や電車、勿論飛行機などもないほど昔の時代は、この船での航海が唯一の長距離の移動手段であり、国と国を繋ぐ貴重な乗り物だったわけですね。

全体的な意味としては「移動」「旅」「引っ越し」「遠方へのあこがれ」「未知への探求」などの意味合いがあります。

恋愛だと「愛をはぐくむ為の旅行」「新婚旅行」「遠距離恋愛」「二人の間に距離が出来る」などですね。

仕事ですと「貿易など、海外の絡む仕事」「遠い場所への就任」「出張」「長期的計画が必要」「グローバルな視点が必要」などになるでしょう。

自分が船旅を何度も経験している立場でイマジネーションを追加するならば、良い意味としては、長い時間を同じ船内で過ごしますので、「交友関係が広がる」「同じ体験を共有する」仕事を忘れてゆっくり出来る空間ですから「リラックス」「自分(人生)を見つめなおす」「非日常」の様なキーワードが浮かんできます。

悪い意味としては、やはり波が高いと揺れますから「自然の流れには逆らえない」「波に身を任せる」「じっとしているが吉」「嵐の前の静けさ」「嵐の後の穏やかさ」などが浮かんできます。

いかがでしょうか?

次回は『4・家』です。

ではでは(^_-)