魅惑のルノルマン・タロットの世界3⃣

ルノルマン・タロットの魅力を出来るだけ沢山の人に知ってほしいな、と言う想いから書いてます。今日は3回目です。

カードを使った卜占の占術はいくかの種類がありますが、やはり一番メジャーなのはタロットカード(ウエイト版、その次にマルセイユ版)ではないかと思います。

ルノルマンカードとタロットカードの違いをもう少し解説したいと思います。

タロットカードはフルデッキですと78枚あります。逆位置を加えると、意味は全部で156種類あり、それらを正確に全て覚えるのはかなり大変なことだと思います。

しかもタロットの特徴として、一枚一枚のカードが物語の途中、例えると絵本の挿絵の様な感じで描かれており、そのカードが意味する状態だけでなく、なぜそうなのか?なぜそう読むのか?その背景にあるストーリーを幅広く、時間や空間の感覚をフル回転させて、立体的に捉え、覚えなければなりません。

しかも、展開したカードを連続してリーディングする時などは、抽象的な絵や解釈が殆どの為、ポジティブなカードが殆どなのに、最後にネガティブな結果が出ている場合なんかだと全く整合性が取れず、全体のストリーに矛盾が生じてしまったりすることも多く、初心者の方がつまずくポイントとして、カードの意味の記憶が出来ない、と言う次に多い悩みがここだと思います(難解だからこそ、読める様になった時の喜びもまた大きいと言うこともありますが)

一方、ルノルマンカードは枚数が36枚、逆位置の読み方はありませんので、36個の意味を覚えるだけでとりあえず1~3枚程度の展開なら直ぐに占う事が出来ます。

しかも、1枚1枚のカードの意味が、抽象的ではなく、直感的に理解出来るカードばかりなので、迷う事もほとんどありません。

ですので、自分を占う場合や、ハッキリした答えが欲しい時などは、タロットよりも直感的なメッセージをもらう事が出来るのも利点です。

と、ここまでお話しすると、中には「直接すぎる解釈だと質問とズレたら当たらないんじゃないの?」「メッセージがハッキリし過ぎているから、逆に矛盾が出て来るんじゃないの?」「覚えるのは簡単だけど、その分深読み出来無そうで飽きそう・・・」などと思う方もいるかもしれませんね。

でもそれは誤りです。

ルノルマンカードにもタロットの様な「ワンオラクル」の様な1枚での占い方も勿論ありますが、本当の意味でルノルマンカードを活かした占い方は、2枚以上を出来るだけ沢山繋げて解釈し読んでいく所にあります。

1枚1枚が明確で単純だからこそ、タロットでは難易度の高い連続したリーディングがぐっとしやすく、逆に言うと、その複合読みこそがルノルマンタロットの醍醐味と言っていいかもしれません。

タロットですと、主流はヘキサグラムやケルト十字の10枚程度で占う方が一番多いと思いますが、ルノルマンタロットは36枚全てをテーブルに展開する「グランタブロー」が最も人気で、36枚を一気にストーリーを紡ぎながら読んでいくやり方は、タロットにはないスケールと楽しさもあります。

タロットにも「フルオープン」と言う、メジャーアルカナ22枚全てを展開する方法があるにはありますが、象徴や骨格が作りにくく、かなり難解であることから、ほとんどお目にかかることも、やる人もいないのが現状でしょう。

いかがですか?

今までカードの占いはトランプかタロットしか知らなかった、と言う方でも、ルノルマンタロットに少しは興味がわいてきましたでしょうか?

次回は、ルノルマンタロットのみならず、タロットカードや、その他の占術すべてにおいて必要とされる「設定の重要性」、そして、ルノルマンカードに描かれた意味について解説していきたいと思います。

ではでは(^^)