魅惑のルノルマン・タロットの世界2⃣

昨日の投稿で、恋人のタロットカードのアダムとイブの裸の絵がグーグルに違法と認識されてしまって焦った青園シュウです(^^;マジか?w

「魅惑のルノルマン・タロットの世界」初回の前回は、その入り口の広さと、数々の長所を解説しましたが、今日はもう少し深く「ルノルマン・タロット」を深堀してみたいと思います。

因みに、上の画像の人物は誰だかわかりますか?

どなたでも教科書や何かの資料で一度は目にしたことのある絵画だとは思いますが、フランスの画家、ジャック=ルイ・ダヴィッドが書いたサン=ベルナール峠を越えるボナパルトと言う作品です。

そう、描かれているのは勿論、フランスの革命家にして皇帝ナポレオン・ボナパルトナポレオン1世ですね。

実はこの世界的に有名なナポレオンですが、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネと言う女性と結婚しており、この女性のお抱え占い師として雇われていたのが、「ルノルマン・タロット」の生みの親とも言われている「マリー・アン・アデレード・ルノルマン」です。

二人は大変仲が良く、交流が深かったと言われており「マリー・アン・アデレード・ルノルマン」のうわさもナポレオンの出世と共に世間に知られるようになり、驚異的に当たる最も有名な占い師、として長らく君臨することになります。

ナポレオンの最初の奥さんのこの「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」は、ナポレオンとは初婚ではなく、2回目の結婚であり、既に前夫との間に子供もおり、更に浮気癖の激しい女性で、ナポレオンとはまるで腐れ縁の様にくっついたり離れたりを繰り返していた様で、随分と自由奔放な女性だったようです。

最終的にはナポレオンとは離婚し、ナポレオンは再婚、「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」は田舎に住むところを与えられ何不自由なく余生を過ごしたそうですが、そんな波乱万丈の人生だったからこそ、未来を予測したり、的確なアドバイスをしてくれる「マリー・アン・アデレード・ルノルマン」の占いを強く支持していたのだと思います(この辺はウィキペディアのジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの所を読んでください。とても面白いです)

なんども手紙を送ったり、何度も求婚したり、浮気を繰り返されても尚、何度も許してしまう程ジョゼフィーヌを愛していた、正にジョゼフィーヌにぞっこんだったナポレオンらしいので、恐らくジョゼフィーヌの意見や言う事を政治にも活かしていた事でしょう。その陰でアドバイスをしていたのがマリー・アン・アデレード・ルノルマンだとすると、実質フランスを裏で動かしていたのはマリー・アン・アデレード・ルノルマンだったのかもしれません。

とにかく彼女の占いはあまりにも当たる!すごい!と、今の様にネットやSNSなんてない時代にもかかわらず、フランス、ヨーロッパ中に知れ渡り、大ブームを引き起こしました。

一時は国が、ルノルマンカードでの占いを禁じるお触れを出すほど、熱を上げる国民が多く、そのブームは凄かったらしいです。

もしかしたら、ナポレオンを皇帝に引き上げたのも、彼女の占いの功績かもしれませんね。

と、ルノルマン・タロットの歴史はザックリとこんな感じですが、彼女の顧客はすべて貴族や大富豪だったこともあり、ルノルマンカードには「大きな庭」「大きな家」「貴族が乗った馬」「大きな客船」「宝石の付いた指輪」など、エレガントなモチーフのカードが多いのも特徴かもしれません。見ているだけでワクワクしますし、今では色々なデザインのルノルマンカードも出ており、かなり豪華で綺麗な絵のカードもありますので、その辺のビジュアル的な気品とエレガントさを求める占い師さんにもピッタリかと思います。

次回はルノルマンカードはタロットカードと何がどう違うのか?という具体的な解説と、まずこのカードで占う(卜占)とはどういう意味で、どういう心構えで捉えればよいのか?という所を実際にルノルマンタロットを使って解説していきますね(^_-)