マインドフルネスってなに?も6回目となりました。
実際に瞑想をする場合、1番良いのは、最初は臨床心理士や詳しい知識をもった人に指導してもらって行う事かと思いますが、これがなかなか難しい場合は、アプリなどを使うのも1つの方法かと思います。
私もいくつか使っていましたが、「マインドフルネス」や「瞑想」などと検索すると、結構沢山のアプリが開発されている事がわかります。
基本はリラックス出来るバックミュージックに、呼吸法や、ボディースキャン瞑想などを補助する為の誘導の声がメインになっている様です。
これらのアプリは、初心者の方が最初に使用するには良いと思いますが、出来ればある程度方法が頭に入ったら、自分だけで瞑想を行う方が効果的だと思います。
どうしても人の声や音楽に意識が行ってしまう事が多く、リラックスするだけであれば特に問題ありませんが、本来の「瞑想」とは違ったものになってしまい、これを「マインドフルネス瞑想」と勘違いする可能性があるからです。
もし本来のマインドフルネス瞑想、そしてヒプノセラピーと組み合わせ、より効果的に潜在能力を底上げする瞑想法をお知りになりたい方、指導を受けてみたいと言う方は私の方までご連絡ください。
今日は、実際の医療や福祉の現場で、この「マインドフルネス瞑想」がどのように取り上げられているのかもご紹介します。 「マインドフルネス瞑想」が単なるリラックス法の1つでしょ?とか、流行ってるだけでそんなに効果ないんでしょ?と言う方に是非知っていただきたいです。
「マインドフルネス瞑想」は実に様々な心理療法に取り入れられており、うつ病や不安障害など、今や精神疾患の治療に積極的に使われています。 また、身体疾患の経過や治療段階で生じる痛みや不安などの対処として、特に循環器や呼吸器、消火器や皮膚疾患、肥満や糖尿病のある人などにも実際の医療現場で適用が広がっています。
「マインドフルネス瞑想」を取り入れた心理療法も実に沢山の考え方や、その医師や療法士によってさまざまですが、基本的なにはこの2つの考え方に集約されると思います。
●マインドフルネスストレス低減法
ジョン・カバットジン博士がマサチュウーセッツ工科大学で「マインドフルネス」を提唱したことは既にお伝えしましたが、この大学内の「マサチューセッツ工科大学メディカル・センター」内に開設された「ストレス低減クリニック」で開発されたプログラムがこの低減法です。
これはグループ形式で行う8週間のプログラムで、2時間のセッションを週1回行うほか、参加者は期間中毎日瞑想を行います。
プログラム的には、前回ご説明した「静座瞑想法」「ボディースキャン瞑想」「歩行瞑想法」の3つの瞑想法に呼吸法とヨーガ瞑想法を加えた5つの瞑想法から構成されています。
呼吸法では、呼吸に意識を集中し、息を吸ったり吐いたりする感覚を意識し、ヨーガ瞑想法では、実際にヨーガのポーズを取りながら、身体に沸き起こる感覚に意識と注意を集中するやり方です(ヨーガ瞑想法に関してはまた別の機会に詳しくブログにあげる予定です)
●マインドフルネス認知療法
こちらは、「オックスフォード大学臨床心理学名誉教授・マーク・ウィリアムズ博士」らの研究チームが、「マインドフルネスストレス低減法」をもとに、うつ病の再発防止を目的として開発したプログラムです。
現在の医療現場では、うつ病の他にも、不眠症や不安障害、がんなどがある人にも幅広く適用されています。
「マインドフルネスストレス低減法」と同じく、8回のセッションで構成されていて、5種類の瞑想法が使用されています。「マインドフルネスストレス低減法」との違いは、うつ病の再発防止を目的に開発されいるので、気分の落ち込みや否定的な思考の癖に気付き、その対処法を身に着けていく点にあります。
この療法と並行して、自分の考え方の特徴を心理学的の視点から理解し、啓発していく「心理教育」や、自分の行動と、その時に考えた事を記録していく認知療法の技法なども取り入れたりし、より効果的に結果が出る様に工夫されています。
次回は、実際に「マインドフルネス瞑想」が科学的、医学的にどのような効果として証明されているか?その具体的な効果と効能を書いていきます。
ではでは(^_-)