外の暑さと、冷房の効いた室内の出入りで、今年はここ何年か無かった夏バテに見舞われている青園シュウです。
既にご存知のように、最近1つの悲しい事件から波及して、マスコミや世間が『宗教』のあり方や捉え方に対して、政治までも巻き込んだ論争がされています。
日本では過去に「宗教テロ」という形で世界に例を見ない出来事として実際に『恐怖』により人々に問題提起された経験がある訳ですが、現在もある一定の宗教団体がメインになっており、この宗教と布教、信者獲得などの方法の問題点に関してはこれまでも度々報道ベースに上がることもありましたが、今回ほど人々の『感情』に直接訴える形で問題提起されたことは無かった様に思います。
この中で、全ての占いがさも宗教の入り口として存在している、というような偏った考えを発信している方も実際にいて、そう言った方はそもそも超自然学的な物に対して最初から否定的であることが多く、それ自体は別に問題ありませんが、『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』で、ここぞとばかりに、占い、悪魔信仰、霊感商法などを全て一緒くたにして否定しているように感じ、占い師の立場としてはちょっと見逃せない部分もあり、今こそハッキリとした線引きやルール(法律や規制も含め)が今後はあった方が、行き過ぎた宗教活動の規制や正当な占い師を守るためにも必要なのでは?・・・と個人的には強く考えています。
偶然目にしたあるビジネス雑誌での記事では、ジャーナリストでありコメンテーターとしてテレビでもご活躍の池上彰氏が「偽物占い師を見分けるたった一つの方法」と題した対談形式の記事を書かれており、池上氏いわく「生年月日を聞かない占い師は全て偽物」とおっしゃっていて、思わずツッコミを入れてしましましたが、ご存知のようにタロットなどの卜占に生年月日は必ずしも必要ではなく、物知りとして有名なあの池上氏であってもこのような一方向からの視点や知識のみで世間に発信してしまう危険性もあるのだと気づかされました(編集社がよりキャッチ―なコピーを求めてそこだけ切り取っている可能性もあるので、池上氏を非難する意味では全くありませんので誤解なく)
そしてこの辺の問題に関しては、以前にも『占い業界からのクレーム覚悟で書きます!』として4回+番外編としてここでも取り上げましたが、こんなに早く私が危惧していたことが表面化するとは思っていませんでした。まだお読みでない方は鑑定を受ける側、占い師さん含めて見ていただくと助かります。
で、やはり占いの悪用に関しては上記の様に過去に発信した手前、昨今の問題も無視するわけにはいかないかな・・・と勝手ですが感じましたので、宗教と占いに関して、私の実体験や、信用出来る方から実際に聞いた話などをふまえて、数回に分けて書いていこうと思います。
因みに、私は親の実家が曹洞宗の寺と言う事もあり、宗教に関して否定するつもりも、特定の宗教を限定して書くこともありませんので、固有名詞等は省略させていただきます。
まず、私は幼少期から比較的身近に宗教というものがあり、夏休みと冬休みには親の実家であるお寺に全国から親戚が集まり、同年代の遊び相手も沢山いて、まるでキャンプか臨海学校の様な感覚で毎年そこで生活する事を楽しみにしていたことを思い出します。 体育館の様な広い本堂の中は子供にとっては格好の遊び場であり、太鼓(団扇太鼓)や木魚やりん(大徳寺りんと言う大きな鐘)も楽しい楽器であり遊び道具。でも住職である祖父は怒ることもなく、正しい叩き方や鳴らし方を優しく教えてくれ、大変寛容だったことも思い出します。 毎日誰よりも朝早く起き、お経をあげ、午前中は原付バイクに乗って地域をまわりお経をあげる「檀家回り」、午後はお葬式や法事法要の仕事と、夕方に返って来る頃には汗びっしょりになっていて、ステテコ姿で晩酌でビールを美味しそうに飲んでいる祖父の姿が今でも思い出されます。
そんな祖父の姿を見て、子供ながらに「お坊さんてたいへんなんだなー・・・でもすごいなー・・・」という尊敬や、自分には出来そうもないなー・・・という何とも言えない気持ちになっていたと思います。
このような体験もあってか、宗教と言うのは人に寄り添ったり、故人を祀り、人々に心の整理や生きるあり方を教えてくれる存在として良いイメージしかなく、現在とりわけ特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、ある意味で心の支えになったり、正しい道を教えてくれる存在であることも良く知っています。
なので、それがどんなに素晴らしい教えであったとしても、結果的に人を苦しめたり、信仰するかしないかのみに強く固執し、信仰しないと「不幸になる」や信仰しないと「不利益が出る」(皮肉にも信仰したほうが不利益が出る状態が問題になっている訳ですが)という教えをすることは個人的には疑問を感じるところです。
以前に人間の「左脳と右脳」の話は少ししましたが、それが具体的にどんな事がダメで、どんな事が問題なのかを全て知らなくても、今世の中の人々は「右脳」の能力で「なんか怪しい」、「何かが間違っている」と言う事を強く直感的に感じているんだと思います。
まだ占いに関しての話にはなりませんでしたが、次回から少しずつ書いていこうと思います。
ではでは(^_-)