最近の天気で着るものに困る青園シュウです。
今日は新しいテーマです。
タロットをお好きな方、勉強中と言う方は、ネットで色々なブログや動画、本やテキストなどを見てそれぞれのカードの意味を研究しているとは思いますが、どれも割と基本に忠実で、共通した解釈が多いと思います。
一番スタンダードなウェイト版に限ってですが、それは多分、1911年にイギリスで出版されたアーサー・エドワード・ウェイト(Arthur Edward Waite)が78枚の読み方を始めて解説した著書「タロット図鑑」 (The Pictorial Key to the Tarot) に基づいているからだと思われます。
占術と言うのは、占う人によってあまりに解釈や結果が大きく違ったらいけない訳ですし、白を黒と言うほど真逆の解釈では整合性的にも色々とまずいわけですが、どの解釈本やテキストを見ても、必ずと言っていいほどこんな事も書かれてるんですね・・・
「こういった解釈はあくまでも基本ですから、占い師がそれぞれ自由にイマジネーションを膨らませて、幅広い解釈をすることで初めて優れた占い師になるのです」と・・・
どないやねん!!(笑)と、思わず関西弁のツッコみをしたくなるのですが、初心者の方が挫折するポイントの一つがここではないかと思います。
苦労してやっと78枚×2=156通りの意味を覚えても、それじゃあ足りなくて、それぞれの匙加減でもっと自由に解釈を膨らませ・・・って、結構大変ですよねー(-_-;)
要は受け身、知識だけじゃダメ、って事です。
占い師もある意味「職人」と言うか、それぞれの人生観や生き方、こだわりなんかを「個性」として、鑑定結果に反映させられなければ「一人前」ではない、と言うことなのでしょう(個人的な意見や人生観の押しつけ、のみ、はダメですよ(笑))
実は、自分はタロットを勉強する知識ほぼ0の状態の時に、この「絵柄から感じる各自の自由なイマジネーションも大事」と言う事を知って、「じゃあ、まだ知識や固定概念がない状態の時に、先にそれぞれから感じた事を記録しておこう!」と思い、ノート1冊分に思いつくままにそれぞれのビジュアルから受けるイメージや感想などを書いていたんですね。
自分はこれを「ファースト・インスピレーションノート」と呼んでいました。
それぞれのタロットの意味を勉強した後で、改めてこのノートを読み返してみると、通常の解釈とほぼ同じものもあれば、全く違う解釈なんかもあり、これはこれで笑えるし、面白いなー・・・と思っています( *´艸`)
最初に自分が感じたことだからなかなか忘れないし、実はこの自分なりの最初の解釈は、今でも占術に少し取り入れているんですが、正直そのほうがとても良く当たるんですね!
まだタロットの勉強を始めていない、これから始める人は、知識を得る前に、この自分だけの「ファースト・インスピレーションノート」を書いてみてはどうですか?きっと後々役に立つと思いますよ。おすすめします(^_-)
ちょっと前置きが長くなりましたが、要は、毎回1枚ずつ、ウェイト版タロットを「超個人的偏見解釈」していこうと言う企画です。
あくまで青園シュウ個人の自由なイメージですので、
「参考になるかならないかは、あなた次第です!」(笑)
順番で言うと1回目の今日はやはり0番の「愚者(THE FOOL)」ですね。
一般的な解釈としては「自由奔放」「怖いもの知らず」「純粋」「無計画」などになるかと思います(今の自分の状態じゃん(^^;)
まず、自分がこの絵を見て感じたのは「この人って男性?女性?」と言う事。
他のカードを見てもそうなんですが、絵が下手なのか?あえて意味があってそうしてるのかわかりませんが、性別不詳に見えるカードが多いように感じました。
良く見ると、喉仏があるので男性にも見えますが、スカートみたいな服だし、変なブーツ履いてるし、スタイルは良いけど脚は太め、ハンドバック見たな小さい鞄に趣味の悪い赤い羽根の髪飾り、手に持った花の持ち方のクセ!・・・悪口ではないですよ(^^;
だってこんな人と街で出くわしたら「ギョッ!」としませんか?
だからあえて自分的に解釈すると「普通じゃないセンス」「奇抜」「男でも女でもない存在」と言う事です。
0番ですから、何かが始まる前、と考えれば、性別は無くても良いし、世間の常識や人の目なんて全くない状態だから、なんでもありの状態なんですね。だから「自由人」「自分の世界観が1番」、あとは今風に言うと「アドレスホッパー」が自分は一番合ってると最初に思いました。
次に下の方にいる「犬」
一般的にはこの人の飼っている「飼い犬、又は長い付き合いの友達」と言う解釈が多いのですが、自分はそう見えませんでした。だって首輪もリードもないし、なんか可愛くないし・・・単にバックに入っている食べ物かなんかの匂いに反応してついてきてる「ノラ君」なんじゃないかと・・・。
だからこの犬は「本能で動く事の象徴」「食欲」「野性味」「簡単に動く人」みたいなイメージです。
あと右上の「太陽」
子供の書くお絵描きの太陽みたい・・・やっぱり絵が下手疑惑再浮上。
幼児心理学だと、太陽は両親や祖父母などの暗示で、5~6歳の子供に太陽を書く理由をアンケートすると、「ないとダメなもの」という意見が圧倒的に多く、本能的に太陽(親や家族)が必要だと感じている証拠なんだそうです。
因みに、このように右の端っこに1/4だけ書くのは物理的な親の影響の強さを示していて、尚且つ自己顕示欲が小さい事も表しているそうです。
そう考えると、この人は外には「自由人」と見せかけながらも、親の影響(特に財産など)を受けていて、援助がないと生きて行けず、しかもそれ自体を本心ではあまり良い事とは思っておらず、どこかで「引け目」も感じている・・・要は「おぼちゃま」であり「どうせ親がいなかったら、自分の価値なんてないんでしょ?」と、すねている様に感じますね。
なので「小さな反抗心」「恵まれている事への反抗」「自立したい欲求」「自己顕示欲の小ささの反動」と思いました。
要は、本当は根っからの「自由人」ではなく、もしかしたら「自由人にあこがれて、取り合えず真似してみた」という感じなのかな?と。
ん・・・何となくこういう人、周りに一人や二人いません?(笑)
そう考えると、何となくちょっとこの人の人間性と言うか、性格がつかめてくるんですよね。
本当は悩みがいっぱいあって、恵まれているのにどこか心が満たされない・・・自分の運命を恨んでいる様な・・・心が弱いからこそ、それを隠そうとし、わざと周りには「ピエロ」を演じる。
だからその反動で一人旅に出る・・・要は「家出」じゃん!
若い、未熟ってことは、日々こんな「葛藤」との闘いであり「もがき」なんですよねー。
いいなー「青春」って(‘ω’)
でも何となくとても人間味があって愛おしくないですか、こんな人。
多分これって誰の心の中にでもある普遍的な気持ちでもあるんじゃないかと思うんですよねー・・・自分の生まれた環境を嘆くとか、運命に逆らいたいと思うとか、親に反抗するとか・・・本当は感謝してるのに・・・。
こう考えると、単に知識として人の考えた「解釈」を丸覚えだけしてタロット占いをするより、もっとタロットと言う「人格」と仲良く、友達になれる気がするんですよねー・・・少なくても自分はそう感じています。
次回は1番「魔術師」ですね。
ではでは(^_-)
※以上はあくまでも青園シュウの個人的な解釈だけですので、間違ってる、とか、そうじゃない、とかのクレームはご遠慮くださいね。タロットは自由度の高い世界です。参考にするかしないかはご自分の判断でお願いします。こんな風に思った、こんな解釈もあるのでは?等、あなたの独自の解釈があったらお気軽にコメントくださいね(^_-)