最近朝食をバナナからBASE BREADに変えつつある青園シュウです。
ここはもともと料亭の様な施設で、1935年(昭和10年)に建てられ、東京都指定有形文化財にもなっている大変貴重な建物です。
館内は100段(正式には99段)の長い階段廊下に7つの部屋があり、それぞれが江戸時代の一流の職人が技術の粋をこめて装飾した部屋になっており、それを見るだけでも素晴らしい日本の建築技術とその高さの歴史を感じる事が出来ます。
現在は「和のあかり・光と影・百物語」という企画展も催されていて、妖怪や怪談話をテーマにした光のアート作品が各部屋を彩り、妖艶で幻想的な世界観も楽しむことが出来ます。
なぜ階段が99段までしかないか?の説明は階段を登った一番上の部屋の前に少し説明がありましたが、自分は直感的にやはり、キリのいい数字や『完成』させてしまうと後は滅びるだけであり、同時に人間の驕りや神に対しての挑戦的な態度となる可能性があり、同時に『不完全』なものにこそ成長の余地もあり、それが美しい姿である、という考え方を強く感じました。
タロットの『塔』のカードが正にそれですよね。 バベルの塔説を支持するなら、人間は常に謙虚に、不完全な事の『美しさ』を感じて生きる事が必要だと教えてくれているように思いました。
こちらの企画展は9月25日までなので、お時間のある方は足を運んでみてくださいね。